不自然な自然

私は一人でも行っちゃうようなガチではないが、家族や友達とアウトドアにでることが好き。都会やショッピングモール、テーマパークに行くよりも海や川、山などの自然に行くほうが好き。子どもたちもできるだけ、アウトドアに連れて行くようにしてるし、自然に連れて行ったほうが知能も運動能力も感性も高くなると信じている。

でも、今年はあんまり、子どもたちを自然に連れ出すことができなかった。長子が受験だからね。そういうわけで、今年は我が家の「Go Wild」は比較的おとなしめ。

そんな私、じつはもう十数年前からキレている。

おっ、またまた出た!れいじあげんすとざましーんなんです。

やっぱり、春日市近辺のひとにとっては川遊びといったら、那珂川の中ノ島公園だよね?超有名な川遊びスポット!夏のシーズンになったら、中ノ島公園の駐車場はいつも満車で芋洗い状態で遊んでる。

みんな「自然だ、自然だ」って喜んで遊んでますが、じつはあの中ノ島公園の自然って嘘っぱちです。近頃は、中ノ島公園も人が多いんで、そこには寄り付かず、もっともっと上流の五ケ山ダムの下にある、五ケ山クロスリバーパークに子どもを遊ばせにいくこともある。それでも、心の中は怒りに充ちてます。五ケ山にできたキャンプ場もリバーパークもはっきり言って嫌い。恨んでいる。

なぜかって?

まぁ、個人的なことです。私の原風景を破壊したから。

あのへんは私の小さいころからの原風景なんです。ちょうど、いまリバーパークがある南畑ダムのうえのほうは、すごくきれいな渓流があって、私の小学生くらいの記憶では渓流釣りのロッジがあったはず。さらに上流に行くと、佐賀の県境に橋があって、今でいう、五ケ山豆腐方面へ行く途中に、今はダムの下に沈んでいるけれど、滝壺に飛び込むことができる天然の川遊び場(通称:佐賀橋と僕らは呼んでいた)があった。

中学の頃は夏休み、部活が午前で終わると、毎日のように仲間たちと自転車で春日から約3時間ちかくかけて、そこへ行き「川ガキ(悪ガキ)」のゴールデンエイジを過ごした。たくさん危険な思いもしたし、楽しい思い出もあった。

ここにはデッカイ大岩があって、その岩を割るように滝が流れ、滝壺は上から垂直に勢いよく沈んでも足が届かないくらいの深みがあった。飛び込みは2か所、大岩から3mくらいの場所と滝の上からは4~5mくらい場所。頭から飛び込んだり、後ろ向きに飛び込んだり、中学の川ガキにとっては度胸試しの場でもあった。大岩からは斜めに滑り台のような通路もあり、苔で少し濡れた岩はまるで天然のスライダーだった。みんなそこでよく滑ってこけてたね。

わりと、いろんな川に遊びに行ったけど、後にも先にもこの場所ほど、子ども心をくすぐる川遊び場はみたことがない。いや、きれいな場所は他にもたくさんあるけどね。

そして、十数年前にその場所がダムに沈んだ。

ほんとに五ケ山ダムって必要だったのかなって思う。そのころから南畑ダムや背振ダムがあったから、完全な自然ってわけじゃないし、周辺には里山の集落もあった。もちろん当時から周囲は杉林だったから戦後に植林された人工林だったんだと思う。それでも、五ケ山ダム建設のために、ダムができる数年前からどんどん木が伐採され、黄色い山肌が見えていく様子をみるのは悲しかった。なんか身を千切られるような気持ち。

あのダムはゼネコンや土建屋以外の誰かの役に立ったのかな。その場所に住んでいた生き物たちの住処をなくすほどの。

だから、クロスリバーパークとキャンプ場で「自然、自然」って言っている人をみると、なんかなーって気持ちになる。あの頃のほうがよっぽど自然だったぞ、と。そして、周辺の子供たちはワイルドだった。

南畑ダムに行く途中には、筑紫耶馬渓があり、今よりももっと綺麗で自然が豊かだった。いまは森に元気がない気がする。途中のカーブには川魚を食べさせてくれるような店もあった気がする。いまは廃墟っぽくなってるけど。

当時、春日方面からママチャリで行くと、中ノ島公園の手前、だいたい「埋金」くらいから上りがきつくなる。毎日、部活で鍛えられた中学生でもあの佐賀橋への道のりは地獄だった。中ノ島公園もあまり護岸工事がなされてなくて、川と岸の境界が曖昧だった。そういう場所にはたくさん水棲昆虫がいたはずだ。そのころは、まだ木のツルでできたターザンロープがあって飛び込めてたはず。

小学生の頃は、まだ中ノ島公園までは遠かったので、那珂川のもっと下流の砂防ダムや支流である梶原川で遊んでいた。これらの景色や友達の表情は今でも憶えている。それくらい楽しい思い出だった。だからこの思い出が私の原風景。そりゃ、川は危険がいっぱいで、よく当時の親は、子どもたちだけで遠くの川へ遊びに行かせたものだと感心する。自分の子供だったら考えられない!まぁ、それで運動神経もずいぶん発達したと思うけどね。

いま、日本各地で太陽光パネル設置や護岸工事で森林が伐採され、水源地周辺の土地も買い漁られている。それがいいかどうかはわからない。それで生活しているひともいるから。私も社会生活を営んでいる以上、その恩恵を受けてるし、どこかの国の自然破壊に貢献し、その地の人々の原風景を間接的に奪っている。諸々のことは縁あって起こる。

ほんとは、私が那珂川の自然に育てられて、めちゃくちゃ楽しかったように、これからの子供たちもそうあってほしいと思う。

でも、人間の愚かさを思うと、もうどうにでもなれ!っていう投げやりな気持ちにもなる。永遠なものなんてない。ヨガをやってた偉いひともこう言ってた。「諸々のものは無常である」と。恐竜だって滅んだ。どうせいつかはみんな滅ぶんだしね。

みんががヨガや仏教を学んで、執着や煩悩を少しでも減らせば、少しは自然は守られるかもしれない。まぁ、でも、結局、ヨガや仏教は「世の流れに逆らうもの(チート、ズル、裏技)」だから結局、不自然なんだけどねー♪

地球上の生物の進化は、ヨガや仏教を想定してないから。結局はね。。。